Viết bởi anjp » Hai T10 11, 2004 10:57 am
台風の日本上陸数が過去最高に
9月29日に台風21号が日本に上陸しました。今年日本に上陸した台風は、これで計8つになりました。過去に日本に上陸した台風の数が一番多かったのは6つでしたから、それを2つも上回ったのです。どうしてこんなに多いのでしょうか。
まずは、そもそも台風とはどんなものなのか、そのおさらいから始めましょう。
台風は、日本のはるかに南のフィリピンの東のあたりの熱帯の海で生まれることが多いのです。
熱帯の温かい海では、海水がどんどん蒸発して、水蒸気(すいじょうき)が生まれています。水蒸気は暖かい空気なので、上に昇っていきます。上空は気温が低いので、水蒸気は冷やされ、空気中の水分が水滴(すいてき・水のツブ)になって雲をつくります。雲から激しい雨が降ります。
空気が上に昇っていくので、雲の下では空気が薄くなり、まわりから大量の空気が流れ込むようになります。空気が薄い状態になることを低気圧といいます。空気がまわりから流れ込んでくるうちに、渦(うず)をつくるようになります。
こうして、激しい風と雨の台風が出来上がっていくのです。熱帯で生まれた低気圧(熱帯性低気圧)のうち、中心部の風速が秒速17.2メートル以上になったものを台風と呼びます。
台風がまわりの空気を吸い込んでいるので、台風の下の海水も吸い上げられて盛り上がります。これが「高潮(たかしお)」です。そこに台風の強い風が加わることで、高い波が陸地を襲(おそ)い、大きな被害を出しました。
台風は、毎年その年の1月1日から、できた順に番号をつけます。今回日本に上陸した台風は21号ですから、今年21番目にできた台風という意味です。
この台風は、熱帯のすぐ北側あたりにいつも吹いている東風に乗って、日本の方向に進んでいきます。台風が進む道に大きな影響を与えるのが、日本に暑さをもたらす高気圧です。台風は、高気圧にぶつかると前に進めないので、いつも高気圧のへりに沿って進みます。
いつもの年ですと、夏になる前は、高気圧が日本の南にあるので、台風は、この高気圧にさえぎられて、日本に近づけません。
ところが今年は、高気圧が早くから北へやってきていて、高気圧のへりが日本付近にありました。このため、台風は、このへりに沿って進み、日本列島に上陸するコースを通ったのです。今年6月に2つも台風が日本にやってきたのは、これが理由でした。
今年、高気圧が早くから発達して日本に来ていたので、台風も、高気圧のへりに沿って日本に来ていたのですね。今年なぜ高気圧が早くから発達したのか、その理由ははっきりしていません。
今回の台風は、沖縄の宮古島あたりで突然向きを日本列島の九州方向へ向きを変えました。これは、このあたりに偏西風(へんせいふう)という、とても強い西風が吹いているからなのです。台風は東風から西風に乗り換えて、日本列島に向かってきたのです。
今年の台風は、日本に来たのが多いだけではありませんでした。とても強いままやってきたのです。これは、日本付近の海水の温度が高かったためです。
そもそも台風は、海水が水蒸気になって蒸発してできたもの。水蒸気がいつも台風に補給されることによって、強さを維持しています。それが、日本付近に来ると、海水の温度が低いために水蒸気が少なく、台風のエネルギー補給が続かなくなって弱くなります。
ところが、今年は日本付近の海水の温度が高くなっていたので、水蒸気が活発に蒸発していて、台風のエネルギー補給が続き、台風が弱まらないまま上陸しました。
今年は高気圧が強く、日本に猛烈な暑さをもたらしました。この高気圧によって台風が日本に多く上陸したのです。そして、日本周辺の海水温の高さによって台風は強いまま上陸しました。
なぜ高気圧が発達し、なぜ海水温が高いか、はっきりしません。「地球温暖化の影響ではないか」と考える人もいます。地球温暖化のせいかはっきりしませんが、いずれ地球温暖化が進めば、このような状態が毎年のように続く可能性があるのです。
台風の日本上陸数が過去最高に
9月29日に台風21号が日本に上陸しました。今年日本に上陸した台風は、これで計8つになりました。過去に日本に上陸した台風の数が一番多かったのは6つでしたから、それを2つも上回ったのです。どうしてこんなに多いのでしょうか。
まずは、そもそも台風とはどんなものなのか、そのおさらいから始めましょう。
台風は、日本のはるかに南のフィリピンの東のあたりの熱帯の海で生まれることが多いのです。
熱帯の温かい海では、海水がどんどん蒸発して、水蒸気(すいじょうき)が生まれています。水蒸気は暖かい空気なので、上に昇っていきます。上空は気温が低いので、水蒸気は冷やされ、空気中の水分が水滴(すいてき・水のツブ)になって雲をつくります。雲から激しい雨が降ります。
空気が上に昇っていくので、雲の下では空気が薄くなり、まわりから大量の空気が流れ込むようになります。空気が薄い状態になることを低気圧といいます。空気がまわりから流れ込んでくるうちに、渦(うず)をつくるようになります。
こうして、激しい風と雨の台風が出来上がっていくのです。熱帯で生まれた低気圧(熱帯性低気圧)のうち、中心部の風速が秒速17.2メートル以上になったものを台風と呼びます。
台風がまわりの空気を吸い込んでいるので、台風の下の海水も吸い上げられて盛り上がります。これが「高潮(たかしお)」です。そこに台風の強い風が加わることで、高い波が陸地を襲(おそ)い、大きな被害を出しました。
台風は、毎年その年の1月1日から、できた順に番号をつけます。今回日本に上陸した台風は21号ですから、今年21番目にできた台風という意味です。
この台風は、熱帯のすぐ北側あたりにいつも吹いている東風に乗って、日本の方向に進んでいきます。台風が進む道に大きな影響を与えるのが、日本に暑さをもたらす高気圧です。台風は、高気圧にぶつかると前に進めないので、いつも高気圧のへりに沿って進みます。
いつもの年ですと、夏になる前は、高気圧が日本の南にあるので、台風は、この高気圧にさえぎられて、日本に近づけません。
ところが今年は、高気圧が早くから北へやってきていて、高気圧のへりが日本付近にありました。このため、台風は、このへりに沿って進み、日本列島に上陸するコースを通ったのです。今年6月に2つも台風が日本にやってきたのは、これが理由でした。
今年、高気圧が早くから発達して日本に来ていたので、台風も、高気圧のへりに沿って日本に来ていたのですね。今年なぜ高気圧が早くから発達したのか、その理由ははっきりしていません。
今回の台風は、沖縄の宮古島あたりで突然向きを日本列島の九州方向へ向きを変えました。これは、このあたりに偏西風(へんせいふう)という、とても強い西風が吹いているからなのです。台風は東風から西風に乗り換えて、日本列島に向かってきたのです。
今年の台風は、日本に来たのが多いだけではありませんでした。とても強いままやってきたのです。これは、日本付近の海水の温度が高かったためです。
そもそも台風は、海水が水蒸気になって蒸発してできたもの。水蒸気がいつも台風に補給されることによって、強さを維持しています。それが、日本付近に来ると、海水の温度が低いために水蒸気が少なく、台風のエネルギー補給が続かなくなって弱くなります。
ところが、今年は日本付近の海水の温度が高くなっていたので、水蒸気が活発に蒸発していて、台風のエネルギー補給が続き、台風が弱まらないまま上陸しました。
今年は高気圧が強く、日本に猛烈な暑さをもたらしました。この高気圧によって台風が日本に多く上陸したのです。そして、日本周辺の海水温の高さによって台風は強いまま上陸しました。
なぜ高気圧が発達し、なぜ海水温が高いか、はっきりしません。「地球温暖化の影響ではないか」と考える人もいます。地球温暖化のせいかはっきりしませんが、いずれ地球温暖化が進めば、このような状態が毎年のように続く可能性があるのです。